チーム活性化の秘訣って?
組織での業務や、期間限定で複数のメンバーで活動するプロジェクトチームでの業務等の、チームで実施する業務があるかと思います。
チームで活動すると、「3人寄れば文殊の知恵」という言葉があるように、個人で活動するよりも良い成果が出せる時があれば、コミュニケーションを取るのが難しく、少しの相違点が溝を産み出し、時間の経過とともにその溝を広げてしまうような状況となり、メンバーのベクトルが収斂しきれずに、本来発揮できるメンバーの実力の総和を発揮できないまま、終わる組織、プロジェクトチームも見受けられます。
個人では達成できないボリューム(量)や高い難易度(質)の業務を実施するために、組織やプロジェクトチームを組成するはずです。
それが、なぜ、上手く行くこともあるけれども、苦労したり、期待された成果を出せないような状況になるのでしょうか?
このパラドクスの解決の参考にしていただきたいのが、アメリカ人の心理学者のB.W. Tuckmanが提唱した「チームダイナミクス」というコンセプトです。
タックマンは、複数のメンバーで構成される「チーム」が本来の目標を達成するには法則があると言います。
それは、チームが本来の目的を達成するには、踏むべきステップがあり、それをクリアすると、チームの成功率が飛躍的に向上すると言うのです。
私も、コンサルタントとして、数多くのプロジェクトの責任者をさせて頂きましたが、このチームダイナミクスの活用は圧倒的な効果がありました。
タックマンが推奨するチームダイナミクスでは、次の5つのステップが存在し、そのうち、一つの絶対に外せないステップがあると言います。
このBlogの画像も、この5つのステップを表しています。
タックマンモデルの概要
・「タックマンモデル」とは、チームビルディング(組織進化)モデルの5段階を指す。心理学者のタックマンが唱えたモデルである。
・チームは形成されただけで機能し始めることはない。チームを形成していくプロセスには5段階あり、チームは形成後、混乱を経て、期待通り機能するようになる。
・意見の対立を避けて各メンバーが自由に意見を発していない状態であれば、チームは統一されず、機能しない。チーム作りに重要なことは、混乱期を避けずに如何に早く通過し、統一していくかである
http://kotobank.jp/word/より引用
チームダイナミクスの5ステップ
1,Forming
(団体、組織を)組成する、構成する、(人、心を)作りあげる、養成する
2,Storming
天候が荒れる、嵐が吹く 怒って激しい勢いで暴れまわる
3,Norming
Be the norm : 標準である Norm(ノルマ、ラテン語のNorma 大工の物差し)
4,Performing
(任務などを)成し遂げる、(命令を)履行する、(機会などが)機能する
5,Mourning
嘆く、悲しむ、喪に服する
私は、この5つのステップの中で、最大のポイントとなる分岐点は2番目のStormingです。
ここは、大変ですが、必ず通らなければいけないポイントです。
「雨降って地固まる」ということわざがあります。
私はこれを、「雨が降らなければ、降らせてでも地を固める」と自分に言い聞かせながら、プロジェクトを推進して来ました。
Stormingが起こることを待つのではなく、意図してStormingを起こして、傷を浅く、必要な効果を起こさせることが出来るし、プロジェクトマネージャー、組織の管理職にとって、必須の考え方かと思って、日々取り組んでいるところです。
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