楽しみが古くなると・・・

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【楽しみが古くなると・・・】

 

 

若いころにお世話になった恩師の一人に教えていただいた言葉です。

 

 

「楽しみは苦しみの新しいものをいい、苦しみは楽しみの古くなったものをいう」

 

 

当時、学生の私は、ゴルフ場でアルバイトをしており、コース管理を手伝ったり、キャディをしたりしていました。

 

 

夏場は、お客さんの最終組が回った後でも、十分にハーフ(18ホールの半分の9ホール)を日没までに回ることができるので、自分でキャディバッグを担いでプレーをしていました。

 

 

最終の9番、18番ホールでは、持っているボールをすべてバンカーに入れて、バンカーショットを距離感を変えて何発も打ったり。

お客さんのスタート前に練習をする練習場(ドライビングレンジ)に、自分でボールを集めてきて、日暮れから何百発も打ったり。

 

 

アルバイト代をもらいながら、ゴルフを堪能していました。

 

 

当時関西と関東では若干ルールが違っていましたが、ゴルフ場にはアシスタントプロというプロテストを受けているゴルファーが、ゴルフ場に勤務していました。

 

 

彼らと一緒にプレーすると、色々と教えてもらったり、たまには勝負させてもらったりと、ゴルフをする刺激をたくさんもらえる環境でした。

 

 

あるプロテストの翌日、40代にかかったアシスタントプロが、目にクマを作って元気がなく勤務していました。

 

 

テストにパスしなかったのは一目瞭然ですが、「あれだけ飛ばしていたドライバーが、若い奴らに置いていかれるんだよね。」とボソッと、独り言のように言います。

 

 

ドライバーは、各ホールで最初に打つティーショットを打つ、もっとも遠くに飛ばすクラブですが、「他のプレーヤーよりも距離が出ない」と、若いころロングヒッターだった彼が、自信なく言った言葉です。

 

 

一方、その頃の私は、手にマメをつぶしても、筋肉痛で大変でも、日々上達するのが楽しくて、遅くまでゴルフをしていました。

 

 

冒頭の言葉は、そんな時に、教えていただきました。

 

 

その40代のアシスタントプロは、若いころ、私と同じように、手にマメをつくってはつぶし、普通の人にとっては苦痛であるような状態でも、きっと楽しく練習したんだと思います。

 

 

まさに、楽しみって、苦しみの新しいもののことを言うんだと思います。

 

 

でも、その何をしても楽しかったゴルフが、プロになることに憧れて、あらゆるものを犠牲にして取り組んだにもかかわらず、合格が難しくなったときに、苦しみに変わるというのも、まざまざと目にしました。

 

 

楽しみが古くなると、苦しみに変わるんですね。

 

 

その方は、その後、別のゴルフ場のフロントの職員として、アシスタントプロではなく、採用されて移って行かれました。

 

 

この、新しい、古いって表現は、時間の長短ではなく、本人の思い、認識なんですよね。

 

 

スポーツの世界で、現役を一生続けるのは、相当難しいとは思いますが、趣味や仕事では、自分の視点や目標設定を、常に旬(しゅん)の状態に保てるように、微修正を繰り返すことで、維持し続けることは可能ではないかと感じています。

 

 

同じ行為であっても、自分自身の受け止め方次第で、まったく変わるんだと、学生のころに認識させてくださった恩師に感謝するとともに、この言葉のもつ意味の深さに、事あるごとに、いまだに感心させていただいております。

 

 

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