服装の乱れと明治維新の鹿鳴館~インドより
【服装の乱れと明治維新の鹿鳴館~インドより】
新規ビジネスの企画、提携の打ち合わせのためにインドに来ています。
ここで、感じたことが、このタイトルなんです。
歴史の教科書で、明治政府が欧米人たちを接待するために鹿鳴館を建てたと習いましたよね。
これは、欧米諸国と対等に付き合い、不平等条約を改訂することが目的でした。
なんで、対等に付き合うことが目的なのに、相手の国の文化に迎合しないといけないのか、私は非常に不思議に感じていました。
決して、対等ではなく、戦わずして(戦争ではありませんが)負けを自ら認めているのではないかと。
でも、インドに来て、自身の嫌な傲慢さに気づいたのと同時に、鹿鳴館は当時の日本にとって必要だったんだと気づかされました。
それは、2つの出来事からでした。
まず、インドのとっても良いところと悪いところから。
インドのIT技術者は、相当優秀でアメリカはじめ各国でも通用する方が非常に多いです。
2桁の九九のような掛け算を習っていることは日本でも知られていますよね。
普通に街で見かける広告の看板に連絡先の電話番号の10桁が、まったく区切りなく表示されています。
広告のようなコストをかけて、自社に顧客が来てもらうことを誘導する、わかりやすくなければいけないものに、10桁の電話番号を区切りなく載せる。わかるんですって、全員ではないらしいですけど。(ちょっと安心?)
インダス文明や歴史的な遺産や文化、生活の知恵等、インドには奥深いものが多くあります。
反面、まだまだ、貧しい層も多くいて、日本人的感覚からすると、正直言って、汚いとか、がさつとか、積極的に接点を深めていきたいと感じづらいところがあります。
2つ目は、そんなことを感じているときに、インド国内を移動する国内線に乗る空港での出来事。
私と初対面のアメリカ人と思われるビジネスマンと話をしていた時に、イケてると勘違いしている若いイギリス人(英語のなまりから)が、私の隣のソファが空いているかを、私をはさんで反対に座っていたそのアメリカ人に、「座っていい?」と聞いたんです。
私は、英語で普通に話をしていたので、英語が全くしゃべれないアジア人とは映らなかったでしょうが、私には断らずに、私の横に座りました。
きっと、どこかで、文化的な優越感を潜在的に持っていると、相手を見下すところが無意識にでもあるのかもしれません。
ましてや外見や振る舞いが、不衛生でなくても、汚く映るのは、その感覚を助長してしまうかも。
そうすると、明治初期の日本は、欧米人から同様の差別的な対応を受けていたんでしょうね。
資金の潤沢ではない時期に、国内派からの反対がきっとあったに違いない鹿鳴館の建設に踏み切った当時の決断に、初めて賛意を感じました。
そういえば、中学高校のころに、服装の乱れが生活の乱れにつながると、うるさい先生が口を酸っぱくして言ってたことを思い出します。
当時は、この言葉もまったく理解できませんでしたが、自分だけではなく、相手からどう思われるかも含めると、深い言葉だと再認識できます。
州・地域ごとに言葉が違って、英語を共通語にしようと、長い間かけて、壮大な取り組みをしているこの国の人々が、元から持つ優秀さに、英語力と経済力を付けたときに、とてつもない国際競争力をもつのではないかと、想像してしまいます。
ちなみに写真は、1971年創立の私立のシンバイオシス国際大学のMBAと国際教育の教授陣との打ち合わせの際に撮った写真です。
国立大学が強いインドで、高い評価と海外からの留学生を多く受け入れ、全世界に欧米を含め60を超える提携大学と連携している大学です。
暑い国で、熱い人々と一週間接して、感じたことを書いてみました。
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