CFOチームの役割と必要性
事業の国際化や、IT技術の発展等、経営環境が大きく早く変化するなか、日本企業の競争力強化とともに、資本効率の改善が求められています。
この実現のためには、優秀で強力なCFOの必要だといわれ始めて、かなりの時間が経過しました。
しかし、CFO人材育成に携わってきた弊社の経験から、企業内部で優秀なCFO一人を個人的に育成するのは、なかなか難しいのではないかと感じています。
その理由としては、大きく2つあるのではないでしょうか?
まず一つ目として、日本企業はミドルマネジメントが強いと言われますが、現場を把握したミドルマネジメントの提案をマネジメントが判断するという仕事のスタイルが、アメリカで生まれたトップダウンアプローチを前提とするCFOの機能や役割と進め方が似て非なるものであるということが挙げられると思います。
そして次に、企業によって部署の名称や役割が異なることがあるかと思います。経理部と呼ぶ企業もあれば財務部と呼ぶ会社もあり。経営企画室を設置している会社も多いですが、すべての企業でなかったりします。この部署名称の違いは名称だけではなく、各々の部署、担当者の方の役割やミッションも異なっていることがあるでしょう。
このような背景から、DWCでは各企業のCFO機能レベルを、それぞれの業種や、企業規模、成長ステージごとに求められるチームのスキルレベルとして定義して、「CFOチーム」として提案させていただき、機能強化を図るご支援をさせていただいております。
そこで、弊社は、18年以上培ってきたCFOの育成にあたって、CFOとして求められるスキルを大きく4分野、合計240スキルに分解し、そのスキル評価に基づき、CFO等級を10ランクに定義して、強みと強化を要するポイントを具体化して、アドバイスをしてまいりました。
▼CFOチーム強化のヒント▼
CFOスキルアセスメント240項目・CFOスキル等級表
また、複数の部署、社員の方が協力して「CFOチーム」としてミッションを遂行していく中で、各企業の文化や仕事の仕方の中で、次世代の幹部育成にもつながる、継続的な職務遂行が自然とレベルアップにつながる相乗効果も同時実現していただくことが可能となります。
こうした考え方から、弊社では「CFOチーム」という一般的な名称である財務経理部門と経営企画部門を包含したチームとして、戦略的な財務・経営管理を強化し、企業価値向上をすすめていくアプローチを提唱しております。