入社時から半年間での出来事
満30歳で、NY上場の年商円換算約8,000億円の企業の日本法人のCFOとして採用されたことがありました。日本国内での日本法人社長、日本担当の役員の面接のあと、米国本社での採用面接が朝から夕方まで、それも、同様に翌月も呼ばれ、合計2回も行われ、また英語での面接だけではなく、日本で監査法人の公認会計士にも業務レベルが通用するかの判断をすると、公 ...続きを読む
日本にいるから価値がある
日本法人、韓国法人、アジアパシフィックでの経営メンバーを経験して数年経ったときに、のちにCEOに昇進することとなる米国本社のCFOに尋ねたことがありました。 「俺はアメリカ本社で働くチャンスはないですか?」 超ストレートに、私の下手くそな英語でも、間違われずに伝わったと思います。CFOは、しばらく「うーん」と考えた後に、「Mashieは ...続きを読む
韓国法人、アジア通貨危機
1997年、ジョージソロスという投資家が、発展途上国や新興国の通貨が過剰評価されていることを是正するという名目で大量の新興国通貨売りを仕掛けた結果、タイバーツをスタートにマレーシアリンギッド等軒並みアジア新興国の通貨危機という大嵐が吹き荒れました。 当時私は、韓国現法のCFOを兼務しており、毎月第3週の1週間ソウルのオフィスで仕事をす ...続きを読む
日本法人M&Aによる買収時の出来事
米国本社が、売上金額、事業展開国数、社員数等、どの数値をとっても2倍の規模の企業を買収したことがありました。日本においても、製造工場をもつ日本法人があり、日本法人同士を合併させる手続きが必要でした。 CFOとして、事業計画や、人事・組織、情報システム、会計処理等、様々な合併に向けた手続きを進めていきました。そうした中で、買収時に廃 ...続きを読む
内部統制での指摘事項
上場企業において、日本企業でも内部監査が行われているかと思います。外資系企業には、多くの企業にInternal Audit(内部監査部門)があり、私が勤めていた会社では、内部監査の結果報告は担当役員を介さずに内部監査の責任者から、直接本社CEO、CFO、担当役員等に、同時報告がなされていました。事業担当役員が途中で、握りつぶすだとか、報告内容を変えると ...続きを読む
借入金の極大化
1995年の話です。当時の米国企業は超大企業も含めて、不況から脱出するために、不要資産を売却して債務を返済することで、総資産を圧縮するというのが主流でした。財務リストラです。そんな中、当時勤務していた米国企業のCFOが、“CFOマガジン“という雑誌の表紙に顔写真が掲載され、カバーストーリーに使われた言葉は”Maximize Debt!(借入金を極大化しろ!) ...続きを読む