何故高卒の人間が、
30歳でCFOになれたのか?
伊藤 雅彦Masahiko Itoh
株式会社デルタウィンコンサルティング 代表取締役社長
文学部史学科で日本史の研究者を志し、現役では志望校に不合格。富山大学人文学部に進むも、研究者のコミュニティの閉鎖的、学閥主義を痛感し、転部もせずに退学。
知能テストだけで採用してくれるソフトウエア開発企業で約半年、大手企業向けシステム開発のプログラマーを経験。その間、公認会計士、税理士受験に向け簿記の勉強を開始。
個人の税理士事務所に職員として採用され、約2年で所得税、法人税の申告、税務調査立ち合い等を経験したが、大企業のCFOの業務を知らないことに気づき、キャリアアップのためには大企業の実務経験が必要だと感じ、世界大手製薬企業のに転職。
その後、実践的な財務管理(会計、資金ではなく)を習得し、満30歳で、年商約8000億円のNY上場企業の日本法人のCFOに就任。
2001年のNY同時多発テロの直後に、一念発起して、経営コンサルティング業界に移り、世界4大会計事務所の経営コンサルティング部門のグローバルボードメンバーを約2年経験。
その後、自身が直接クライアントサービスをすることを模索して、現在の株式会社デルタウィンコンサルティングに参画。2014年に代表取締役社長に就任。
何故、30歳で米国上場企業の日本法人CFOになれたのか?
私は、大学で経営管理を学んだこともなければMBAを保有しているわけでもありません。それにも拘わらず様々な機会に恵まれ、様々な外資系企業において、経営管理、財務・経理のお仕事をさせて頂き、米国上場企業の日本法人CFOも経験させて頂くことができました。
現在は、企業様を支援する立場にかわり、改めて「本質的なCFOの仕事とは何か」ということについて考えることができました。それぞれの会社における体験も踏まえて紹介させていております。これからCFOを志す方々にとって何らかの気づきとなればうれしい限りです。
日本法人時代 ~実務経験の下積み①~
日本法人時代 ~実務経験の下積み②~
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税務担当ではなく、
ビジネスマンとしてのコメント“君の仕事は、法律の規定を調べることだけではない” -
日本の上場企業と
合弁会社設立に携わる“大事なのは、面子かWin-Winか?” -
米国企業と日本企業の
資金管理の違い①“1セントたりとて無駄にせずに、
すべて管理下におくことを徹底する米国企業” -
米国企業と日本企業の
資金管理の違い②“米国企業の資金管理部門は
コーポレートファイナンスの考えで行動する”